丘の上ギャラリー
羊の食欲
羊は草や木の芽や皮も食べちゃう食いしん坊
ヒツジの体長や体重は品種により大きく
異なり45–160kgの差がある
4歳になるまで(歯が生え揃うまで)は、前歯は年に2本ずつ生えるため、ヒツジの年齢を前歯の数で
知ることができる
平均寿命は10年から12年
生後1年未満をラム 生後2年以上をマトン
羊の部位には色んな食べ方が
あるけど 私はランプの部分を
焼肉で食べるのが一番 好き
内臓系
タン(舌)
脳味噌(ブレンズ)
ほほ肉
胸腺(リー)
肺
気管 食道
心臓(ハツ)
横隔膜(サガリ ハラミ)
胃袋(トリッパ)
肝臓(レバー)
※小腸 大腸は屠畜法で
全量廃棄になっています
胃袋は4つあり 第一胃はミノ 第二胃はハチノス
第三胃はセンマイ 第四胃はギャラと言います
内臓は どこを食べても美味しい
でも なかなか量が取れないので
なかなか食べれないのです
羊乳
牛乳の脂肪が4.5に対して羊乳は7.5
牛乳のたんぱく質が3.5に対して羊乳は6.5と高く
栄養満点 加工次第でチーズやバターも
とっても美味しく食べれます
羊皮
イギリスではシープスキン フランスではムートン
羊革の特徴は きめ細かく 軽く 柔らかいです
生後一年以上をシープスキン
生後一年未満をラムスキン
生後6か月以内をベビーラムスキン(高級品)
ほかに直毛のへアーシープ 巻き毛のウールシープなどの
加工類があり
カラクールという子羊はアストラカン ブハラ ペルシャラムなどと呼ばれミンクと並ぶ高級毛皮です
加工品としては手袋 バック ジャケットなど多種多様
ファッションや生活に欠かせない革です
羊の餌
自然の草(イネ科とマメ科がある)
乾燥した牧草
濃厚飼料(酒粕 ヌカ トウモロコシなど)
鉱塩(ミネラル補給用家畜用塩)
羊の餌としては アルファルファが人気
マメ科の多年草で栄養素が高く
たんぱく質がマメ科牧草の中で一番高い
ビタミンA カルシウムなどの栄養素を多く含んでいる
寒さ乾燥に強く 北海道向き
アルファルファやクローバのマメ科には発情を促す
傾向があり使い勝手を選ぶかもしれない
芽生えたものをアルファルファもやしとして人が食べる事も出来ます
北海道の牧草の代表はオーチャードとチモシーになる
理由はオーチャードを刈ったあとチモシーがはえてくるので効率が良く刈れる
他にも色んな牧草があり それぞれに工夫をして
使っている
それをロールにして美味しい餌の出来上がり
羊の管理
一年を通して大変な作業です
とくに伝染病が怖く みんな緊張しながら
衛生面に気を付けながら作業をしています
羊の生肉(味付けされていない物)
羊のタレといえば 成吉思汗たれ(ベル食品)
北海道はこれしか使わない
そして 羊の肉は油が多いので出来るだけ
下に落として食べると美味しいです
・・・・と 言いつつ私はワサビ醤油で食べます
ワサビ醤油は 羊の臭みを残しつつ
しっかりと味付けをしてくれるマニア向きな調味
特にバラなどの油ぽいところとの相性が良く
更に臭みを強調したいなら半生ぐらいで
食べるのが良いです 油も切りすぎてはダメ
良かったら試してください
羊のタレ付き肉
羊には生肉を焼いてタレにつけて食べるのと
最初からタレに付け込んである肉を焼いて
食べる方法があります
生後2年以上のマトンは臭みが強くなり
タレに付け込んで臭みを抜いたり肉を柔くしたり
しました
でも最近は 生後1年以内のラムを
贅沢にタレに付け込んで食べたりします
タレ付きのポイントは 限りなく厚みのある
肉を選ぶことです
とってもジューシー 肉の厚み分
タレと肉の旨味が口の中にあふれます
羊パワー
今 世界は合理化や資源の減少で
ストレスの多い時代にあります
でも これは この先もっと大きくなるでしょう
そして そうなればなるほど動物や自然の
意味が問われてくるでしょう
感の良い人は気づいていないだろうか
動物のいる世界と 動物のいない世界を
実は動物から受ける影響は大きい
例えば 脳性まひなどで足が動かない人を
馬に乗せ セラピーをした結果
歩けるようになったなど動物が人に影響を
与える可能性はある
この場合 馬に乗る時のバランスや刺激が
足や心などを鍛えたり開放したり治療
したりするのでしょう
馬にしかない能力があれば 羊にも当然
羊だけの能力があります
それは モフモフです
シュバルツナーゼという羊 モフモフです
これを見れば どんな人でも顔が緩むでしょう
いつかは この羊を うちの牧場に招きたいと思います
アニマルセラピーとは人を治す事ではなく
人を鍛え強くする行為
人が持っている力を信じてほしいし
動物のパワーから学んでほしい
そして 人も動物をセラピーしている事を
忘れては行けません